《MUMEI》
黒の英雄とジンの天敵
ジンは面白い奴だ。そう仲間達が思ったのは出会った日の夜。キャンプだった。
フランがスキンシップを、と思いカマキリを手のひらに乗せ、見せた。
ところがジンは泣きながらアセムの影に隠れ、怯えている。
「…プッ………竜の威厳は何処へやら……。」
レアンは笑いを必死にこらえている。
アセムも戸惑いを隠せない。
フランはカマキリを逃がすとジンの頭を優しく撫でて
「大丈夫ですか?虫が苦手とは思わなくて酷いことをしましたね…。」
ジンは涙を拭うとフランに仕返しとばかりに特大の水魔法を放った。
「ぅわっ!?」
尻もちをついた彼女に飛びついて
「キミはいい人。アイツらとは違う!ボクのこと笑った!!!」
「んなっ!!!!」
「!!!」
キレた二人に蹴りをいれられたのは言うまでもない………。

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