《MUMEI》
ため息
  〜江上視点〜


私たちは、今まで話せなかった分

沢山の話をした。

新発売されたお菓子の話や

お笑いや最近人気のある俳優の話

たわいのない話を沢山した。


もちろん、西村くんの話も沢山した。

そして香奈が西村くんに告白したことや

振られてしまったことも話してくれた。


久しぶりに色々な話をして

沢山沢山笑った。

やっぱり伝えて良かったなぁっと

改めて思う。


そんな幸せに浸っていると

香奈が言っていたことを思い出した。

「ねぇ香奈?

香奈も話があるんじゃなかったの?」

香奈はあぁそうだったと言うような顔をしたが

「でも、もうほとんど話ちゃった。」

っと言って笑った。

私も「そっか、それならいいの。」

っと言って笑った。

香奈が笑う私をじっと見つめてきた。

私が「どうしたの?」っと尋ねると

香奈は「でも1つ聞いて欲しいことが

あるんだけど・・・。」っと言った。

私が「うん。いいよ。

何々?」っと尋ねると

躊躇った様子で

話始めた。

「私ね・・・、

可笑しいの。

この前まで優斗のことが好きだったのに・・・



他の人に

ヤキモチ焼いちゃうの・・・。」っと言って俯いた。


そして俯いたまま続けた。

「好きになっちゃったのかな・・・?」

私は、どう答えていいのか分からず

首を傾げた。

香奈はちらっと私を見て

「でも優斗に告白したばっかりなのに

もう次って思われちゃうかな・・・?」

っと不安げに呟いた。

私は「西村くんは

そんなこと思う人じゃないよ?」

っと香奈を励ましたが

香奈が気にしていたのは

西村くんではなくて

ヤキモチを焼いちゃう相手らしく

「うん・・・。

でも相手は、そう思っちゃうよね?」

っと寂しげな表情で言った。

私は「ねぇ香奈?

それだけその人のことが

気になるってことは

その人のこと

好きなんじゃないかな?」っと言った。

香奈は「やっぱりそうなのかなぁ・・・。」

っとため息をついた。

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