《MUMEI》 「話してたんだから仕方ないだろ! そうだ、後で富岡の所行けよ!心配していたんだからな!」 「富岡、いい子だよな。 俺には無理だった、勿体ない。まだ一人で居たいんだ。」 「そんな重たく考えるなよ!何となく付き合ってみるのも悪くないよ? まあ、告白される側を知らないから分からないかもしれないけどさ。 後から好きになっていくこともあるだろうし?」 七生は時計を外す。 何か言いたい、言ってやりたかったのにそれが解らない。 こめかみの痛みの行方を首を触って探る。 「………………七生さ、」 前へ |次へ |
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