《MUMEI》 0.1センチの嘘「何」 黒目がちな瞳がこっちを向く。 「………………背、伸びたんじゃない?」 膨らんでる毛先を指先で潰して天頂部を探した。 「測ってないからな。どうなんだろう。」 「鏡の近くに身長測るのあったよ、測ってやろうか?」 バスタオルを腰に巻き付けたまま鏡の前に行く。 七生が背筋を伸ばして立つ。目線は落としていた。 細かい目盛りを指で測る。 前へ |次へ |
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