《MUMEI》

警察と消防が駆け付けて来てたな

婆ちゃんの屋敷は、全焼かな…
……ごめんな、婆ちゃん…

さて、次だな

物陰から、屋敷を見て、ひとり呟いたんだ

そして、俺は山崎の自宅へ向かったんだ

どうして、ここに?!

……生きてて不思議か?

……俺は知らん

息子だろ?、上がって構わねーかな

……帰ってくれ!

良いのか?、ワザワザ来た意味を考えろよ…帰れというなら、帰るぜ

上がってもらえよ

声がした、山崎の息子だ
息子と言っても40過ぎの腹の出たオッサンだけどね…

じゃぁ、上がらせてもらうよ

佐久間に喧嘩を売るなど……止めとけば良いものを

黙ってろ、親父!
潰れかけてた癖しやがって!

親子喧嘩かい?

何の用だ?

息子と話すよ、引退したんだろ?

……目上に対する口の聞き方がなっとらんな

すまないな、格下には、こうしてるんだ

父親の車椅子を押したんだ
糖尿が悪化してるそうだ、心臓も弱いと聞いてる

なれてるようだな、車椅子を押すのが

まぁね、息子の尻を拭く、気力あるなら聞いてろよ

……なんも出来んが、見届けるのが、親としての役目だ

そうか、辛い話だよ

かまわん

………父親は、マトモだな…
三代目のコイツが、糞野郎なんだな、
まぁ、こんなガキに育てた父親も、悪いんだろうけどよ…



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