《MUMEI》
黒の英雄と月光の奏者
レアンの刀を軽々避ける狼。
アセムが魔法を放っても
フランが剣術で攻撃しても
ジンが魔法で援護しても
なかなか当たらない。
刀や魔法の音が神殿の中で響きわたり、音楽を奏でているようだった。
一進一退の攻防の最中。突如背後で気配がした。
「レアンー!アセムー!」
「呼んでくれないなんて、ひどいじゃないですか。」
懐かしい戦友の顔。サラとシノだった。
二人はレアン達の噂を聞いて駆けつけたのだ。
数で勝るレアン達が有利になり、狼はとうとう動かなくなった。

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