《MUMEI》
黒の英雄と闇の暗殺者
夢幻牢獄に入ったレアンたち。
「ったく、ここの守備兵は何人いるんだよ。」
レアンは急所を突かぬようにしながら、一人一人倒していく。
「ジンが牢屋の鍵を取ってくるまでの辛抱です。」
アセムも魔法で何人も同時に倒していく。
「おーいっ、おまたせ〜♪持ってきたよ♪あと、牢獄の地図も。」
アセムが地図を受け取ると、真っ先に走り出した。
薄暗い通路の先。壊れそうな牢屋の中に一人の青年。
ところどころ破れた暗殺者風の服。銀髪の間から見える赤っぽい色の目は殺意を帯びている。
「あんたが例の暗殺者か?」
レアンが訪ねると銀髪の青年は微かに頷き
「エスト・リンゼイ。俺の名前。君たちは何故ここに……?」
「ボク等と一緒に悪ーい王様を倒すのさ♪」
ジンが鍵を開ける。するとエストがフラフラしながら出てきた。
「さっ、早く行こう。追っ手が来る前に。」
皆は牢獄を後にした。

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