《MUMEI》
家族
静香さん、これでよいかしら

はい、よろしいかと思いますわ

なにやってんの?、千夏

アンタが何にもしないからよ!
お歳暮来たら御返しするものなのよ!

……めんどくせーよ

タクヤ!、もう

クスクス、千夏さんお姉さんみたいね

義理の姉よ

女じゃないんですか?

お呼ばれないわね…

大奥かよ

兄貴……店、いいの?

届けに来たぜ、出物だよ、

なぁに?

静香さんの車だよ
ベンツにした、恥かかないだろ
トウコは治ってからね

わたし、助手席が好き

ダメよ、秘書になるんでしょ?

ユイ…やってよ、わたし、早く子供ほしい

だ、大胆なこと言うね!

先に生んでいい?

……いいよ、私は…まだ、産めないもん

私も…治さなきゃ産めない

千夏は?

ん、居るよ、お腹のなかに

マジ?!どっち?

どっちって、旦那の子供に決まってるじゃない
タクヤ、私としてないでしょ?

そうじゃねーよ!
男?

まだ、わからないわよ、今日、母子手帳もらってきたばかりだもん

動いてていいの?

クスクス、大丈夫よ、エッチも出きるわよ

タクヤ、中に出せるよ、する?

……い、いい
赤ちゃんになにかあったら大変だもん

旦那の前で、言うか、千夏

クスクス、いまだに言うのよ
タクヤとやりたいんだろ、って、責めて、私を抱くの

やだぁ、やらしぃ

家族の会話じゃねーな

あら、これが私達家族の会話よ

そうです、千夏さんの言う通りです

そうね、特別な、家族だもんね

そうね……でも、幸せだわ、とても

なぁ、タクヤ、静香さんともしたんだろ?

んだよ、兄貴…

……してますよ、性欲お強いから
たまに、可愛がってもらってます

………スゲーな………とんでもねーことだけど、タクヤだもんな

そうよ、タクヤだからよ

千夏の言葉に、皆が笑ってた

兄貴…妄想して立ってやがったんだ

お若いですね

静香の言葉に、兄貴…真っ赤になってたんだ

みっともない……早く仕事に戻りなさい
パパになるんだから、しっかり稼いでよ

わ、わかったよ

家族か………なんか、変わった家族だけど
暖かいなぁ……

………終わり………………………



前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫