《MUMEI》
四傑とカウントダウン
「ゲーム参加者の皆様、ご来場、ありがとうございます!
 貴方達は今日から、この世界の住民となるのです!!
 それではそれでは!待ちに待った、開幕式を行おうと思います!!」

エドウィンが高らかに初めの言葉を宣言すると、紙吹雪が空から舞い降りてきた。

「主催側ゲーム創世四傑のあいさつ」

エドナが指をパチンと鳴らすと、上空にスクリーンが現れる。
そこには、4人の人物が映し出される。

『はじめまして、参加者の皆様。私たちは、ゲームマスターと共にゲームを創りし者。
 私たち四傑は、ゲームマスターの命を受け、この世界のバランスを保つ役目。
 貴方達が強くなれば、時期に私たちとも闘うことになりましょう。
 そのときは、容赦致しません。楽しみに、待っていますよ』

『まず、自己紹介から行きましょうか。さっきから一人でぺらぺらしゃべっていてごめんなさいね。
 私はおしゃべりが大好き。“関係”を管理する、出雲神流といいます。よく、下の名前を間違われるんだけど、
 そこは神に流れると書いて、カンナ。よろしくね〜』

『俺は水路漆。(ミズミチウルシ)“上限”を管理している。よろしく』

『…寿信。(コトブキシン)“規則”』

『猪狩花純(イカルカスミ)っていう。“設定”を管理。』

『はいは―――――い。これであいさつ終わりま――――――っす!!』


…個性的なメンバー。
お喋り着物女とクール系男子と無言男子とゴスロリお嬢様。
そんなところだろうか。


「…えぇ…っと…次、いよいよ開幕のカウントダウンです。」

エドナが神流の大声に冷や汗をかきながら司会を務める。

『10』


いよいよ、ゲーム開始10秒前…。



『9』





『8』

杏は、このカウントダウンを、別の場所で聞いているのだろうか。




『7』




俺は、このゲームでいったい何を得るのだろう。

『6』



5秒前…。


『5』





『4』


年が、明ける…!



『3』





『2』






『1』










   0―――――――――――――!!!

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