《MUMEI》 空「はぁ」 看「あらまたため息、どうしたの?」 聞いてくるのは看護師の水沢さん 空「ねぇ、いつに成ったら此処から出られるのかしら」 ピクッ 水沢さんが私の言葉に反応した 水「大丈夫よ空ちゃん。今度の手術が成功すれば出れるわ」 そう水沢さんは言うが私は知っている。 成功する確率はー 限りなく0に近い 水「また来るわね」 そう言い水沢さんは出ていった。 パシャ また聞こえてきた 下を見ればある男の子が上を向き写真を撮っている。 私もつられて上を見ると、高いビルに遮られながらも空が続いていた。 私には分からない。 何故まるで箱庭から見上げたような空をあんなに生き生きと撮るのかー 確かに空は雲一つ無く澄んでいる。 空「綺麗」 空は好き。 でも見ていると人の汚れ、醜さが浮き彫りになる。 私の汚れもー 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |