《MUMEI》

下を見たら、

眼があった。

彼はまるでこの雲一つ無い空のように綺麗に笑った。

私も笑い返す。

そうすると彼はびっくりしたような顔になりカメラを構え私の写真を撮った。

空「えっ」

彼は慌ててこちらの棟に入っていった

空「っ、何だったのでしょう」


数分間読書をしていたら

コンコン
とノックが聞こえてきた

空「はい」

がらっ

入って来たのは申し訳なさそうな顔をした彼だった。

?「あ、あの!!」

空「は、はい」

いきなり大きな声で言われ困惑しながらも答えた

?「すいません、いきなり写真撮ったりして」

さっきの大きな声は何だったのかと思うほど小さな声で話し始めた

空「クスッ、別に良いですよ」

本当不思議な人。

箱庭のような空を撮ったり、私の写真を撮ったり。

?「あ、俺月野……月野空って言います」

空「もしかして、くうって空って書くのかしら」

月「え、そうですけど」

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