《MUMEI》

姉貴、入院だって

一晩泊まるだけよ

そう、母さんは言ってた

ユカに電話したんだ

コールはするけど、出ないんだ

ユカの家に、行ってみた

留守だ………

……何だろう、変だよ、絶対…

チャリを走らせてると、マキとバッタリ出くわしたんだ

よう

翔……

どした?、泣いてんのか?

…………ツヨシと、喧嘩しちゃったよ

なんで?!

………コンビニの裏手の公園で、マキにジュースを渡したんだ

愚痴、聞くよ、ツヨシ呼び出してシメてやるからさ

………聞いた?

何を?

………ホテル行ったの

あ、うん……

皆に話してんだね、アイツ

……自慢したいんだろうなぁ

……ユカとはしたの?

ん、最後までは、してないってか、させてくんねー

おどけるように笑いながら答えた俺に

………初めてじゃないだろって…言うの、
本当に初めてだったのに…

………気にするよな、タケシの気持ちもわかるけど……
なんて言おう……良い言葉が見つからないよ

………タケシを呼び出したんだ
とにかく、話し合えって…

タケシは、嘘をついてほしくないって
違うなら違うと言ってくれって…

マキ、途中までは有るんだって
ても、最後までしたのは、本当に初めてだと、泣きながら言ってたんだ

結局仲直りして
車に乗せ、仲良く行っちゃったんだ

ふうっ、なんだったんだよ…

でも、衝撃だな
マキ、フォラチオ経験あったんだなぁ

………口の中に出されたのかなぁ

そうだよなぁ、前彼か……

……嫉妬しちまうよなぁ

………ユカ、どうしたんだろ
…良くない考えが頭を駆け巡る

連絡は、来ない……

…………絶対、変だよ…な

………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫