《MUMEI》
差出人のない封筒
ポストに茶色い封筒が入ってたんだ

プリントアウトされた紙と、硬いものが入ってた

警察は、良くないよ、よく、考えなね

なんだこれ?……

USBメモリーカード…

部屋に行き、パソコンを起動させたんだ

!……な……

心臓が止まるかと思った…

………全て、わかったよ………だからか…

人間って、怒りが頂点に達すると、
不思議と冷静なもんなんだな…

タケシから、電話が来たんだ

会うと、マキも一緒だった

噂になってるんだ、ユカのこと

引っ越したことも

うん、転勤なんだって、父親が
遠距離になっちゃったよ

何も、知らないふりをしたんだ

噂だろ?
危なかったらしいよ

そう、無事だったんだ、よかった
良くない噂がある奴らだからさ、心配しちゃった

マキの言葉

俺、それとなく、そいつらの事を聞いてみたんだ

ヤリコン企画してるらしいんだ

一人、モテる男がいて
コンパやって、女の子を食い漁ってるらしいんだ

………たぶん、姉貴が惚れた男だな
姉貴と同じ大学の奴だ…

なるほどね

……タケシたちとバイバイしたあと、涙が止まらなかった…

夕食も取らずに、部屋に居た

母さんに、怒鳴っちゃったよ

けど、父さん、何も言って来なかったな

………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫