《MUMEI》 不動産屋から電話が来たんだ 15番の駐車場使ってくださいって 意味がわからなかった でも、直ぐにその意味がわかったよ 姉貴が来たんだ 何で、知ってんの? 暑いわね、上がるわよ、はい、車の鍵 おい、勝手に上がるなよな! なによ、エアコン掛けてないの? 電気代持ったいねーだろ、 仕送りどうしてんのよ? 知らねーよ、そんなもん ………やっぱりね、お父さんが言った通りね… 帰れよ… 話そうよ… なにを? ひとつしか無いでしょ? ……外に出たんだ、銀行行くついでに ほらぁ、入ってるじゃない! ……家賃の引き落としも変えたわよ 勝手なことすんなよな お父さんに言って、私は言われたことやってるだけよ ウゼーよ、ほんと 運転、下手すぎよ、少しドライブしようよ、直ぐ上手くなるよ 新車だし、気持ちよく走れるよ 新車?、600キロ走ってるぜ 私が少し借りたのよ 中古じゃんか、誰かが使った後なら、中古だよ …………姉貴が目を逸らした お前も中古だろって、言ったのが通じたかな ユカも………そうだよな…… 雨降ってきたよ、ま、いいか 夕立だから帰りには上がってんだろうし ちょっとう、どこ行くのよ?! バイト、じゃぁな 車どうすんのよ! 乗って帰れよ、嫌なら捨てとけ、中古車なんか要らねーよ 翔! 呼ばれたけど、無視したんだ ……… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |