《MUMEI》
始まりの前
「はぁ…」
「どうした匠?」
「いや、どうして俺はこんなにも英語ができないんだろうなって」
「けど、お前数学の点数いつもいいじゃん
だから大丈夫だろ」
「だがしかし…さすがに48点はマズイだろ」
「まあな」
「「はぁ…」」
「やっほー☆
どうしたの?なんだか暗いなぁ
もしかして、もしかして、いつも通り英語のテストでヘコんでいるのかい?」
「っ…!」
「図星だったでしょ?
そうなんでしょ?うふふ…
じゃーん!!84点!」
「…燃やしてやろうか?」
「相変わらず横井は点数いいのな…
うらやましいぜ…」
「それを言いにわざわざ隣のクラスから来たのか?」
「違うよ!
じゃーん!私やっとスマホ買って貰えたの!
だけど、使い方がいまいち良く解らないから
前から持ってる匠に教えてもらおうと思って」
「教えてもらいに来たのに
不機嫌になるような事言いやがって…
まぁいい帰りながら教えてやるよ」
「ありがとー☆」
「教えるのか…意外だな…」
「あぁ?なんか言ったか良貴?」
「いやなんも」



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