《MUMEI》
相談なしの・・・
「それ・・・本当?」
慎一先輩が首をかしげる。
「あ、はい。かっこよくて。モテてるみたいだし・・・。」
あぁ・・・恥ずかしいけど。
慎一先輩なら気づいていないだろう。
「それ・・・恋愛感情として受け取ってもいい?」
は、はいぃぃぃぃいいぃぃぃ!?
なななな何で!?
慎一先輩なら絶対気づかないと思ったのに!!
「あ、えと・・・あの・・・はぃ・・・」
あぁ・・・
恥ずかしくて死にそう・・・
慎一先輩の顔を・・・見れないよ・・・
「本当に・・・それで受けとめってもいいの?」
し、慎一先輩も・・・顔が赤い!!!!!
は、恥ずかしすぎるよ・・・
「俺のは・・・どういう感情で受け止めた?」
え??
どういう・・・?
あれはただの・・・恋愛感情の方じゃないんじゃ・・・ないの?
それとも本当に・・・私のこと!?
でも・・・そんな夢みたいなこと・・・
あっていいの!?
「あ、う〜んと・・・わ、分かんないです。」
そういって顔を上げると慎一先輩の顔がすぐそこに・・・
唇が触れるか触れないかの距離しかない。
ぎゅっと目をつむった瞬間少し上の方に感触が・・・
柔らかい・・・慎一先輩の・・・く、唇!?
「ひゃっ!!」
私は思わず小さな声をあげてしまった。
は、恥ずかしい・・・
「こういう意味・・・分かった?」
そういうと今度は私の唇に慎一先輩の唇が触れた。
「は、はひ(はい)・・・分かりまひた(分かりました)」
もう・・・
今日は散々な日だ・・・
ちょっと嬉しい日でもあったけど・・・w

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