《MUMEI》 初彼と初体験私と桜子はあの日以来話していない。 しかも、年上の彼氏もできた。 いいのか悪いのか・・・ 私に決める権利はない。 いろいろ桜子に言いたいことがあるのに・・・ 私が近づくと避けるようにどこかへ行ってしまう。 まあ・・・言いたいことというのは、彼氏ができたことと・・・ 一生無理だと思っていた・・・あ、アレも・・・経験(?)できたし・・・ 1番初めに桜子に教えたい。 だって、桜子が桜子の彼氏と初体験した時も私に1番に教えてくれた。 だから桜子だけには何も隠しておきたくなかった。 (どうすれば桜子と話が出来るようになるんだろ・・・) そんなことを考えながら、他の友達と移動教室のために歩いていると・・・ ドンッ!! 「いった・・・」 顔を上げると、そこにいたのは・・・ 「慎一先輩・・・」 そう。慎一先輩だった。 「ごめん。大丈夫か?」 「う、うん・・・。」 「きゃーーー!!やっぱり慎一先輩かっこよかったね!」 「うんうん!あんなかっこいい彼氏持つとか杏奈が羨ましいわ!」 何を隠そう・・・ 同級生のほとんどが私と慎一先輩が付き合っていることを知っている。 何でだろうと友達に聞いたら、私と慎一先輩の告白のやり取りを・・・ 見ていた人がいたらしい・・・。 そう思うといまでも顔から火が出そうだ・・・ 「ねえ杏奈!」 そう友達に言われるとこう返事をするしかない。 「う、うん。かっこいいでしょ?」 自慢に聞こえるかもしれないけど・・・ もし「そんなことないよ」なんて言って慎一先輩の耳なんかに入ったら・・・ もう付き合えなくなるかもしれない。 だから・・・それでいじめられても悔いはない。 自分で選んだ道だから。 「あ〜んな!ねえねえ!これ慎一先輩から!」 何だろう・・・? 今まで慎一先輩から手紙書いてきたこと無いのに。 私から渡したこともないけどw まあ大した内容じゃないでしょと思って手紙を開いた。 (やっぱり大した内容じゃないww) 前へ |次へ |
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