《MUMEI》
放課後デートのお誘い
ぱさっ
そこに書いてあったのは
[今日の放課後デートしよ。裏門で待ってる。]
こう書かれていた。
(は、初めての放課後デート!やった♪)

こういう日に限って時間が経つのが遅い。
今日は早帰りで今5時間目。
あと30分もあるのか・・・
ぼーっと先生の書いた黒板を見ていると
かさっ
(ん?)
私の机に手紙が・・・
(これって・・・桜子の便箋?)
開いてみると
[慎一先輩と付き合ってるって本当?]
私は桜子から手紙が来たことが嬉しくて、急いで返事を書いた。
[うん。ごめんね?]
書きながら何で誤ってるんだろうと思いつつ隣の席の桜子に渡した。
桜子は驚いたようにでも少し嬉しそうに返事を書いていた。
[そうなんだ。おめでとう!あたしはお似合いだと思うよ!
それと・・・今までごめんなさい。前みたいに戻れるといいな]
(桜子・・・)
[ありがとう!・・・ごめんなさい。
うん。私も前みたいに桜子と話がしたい!]
そう書いて渡すと桜子が微笑みながらこっちを向いてきたので
私も微笑み返した。
(放課後のこと・・・この時間が終わったら言っとかなきゃ)

キーンコーンカーんコーン
キーンコーンカーンコーン♪

チャイムが鳴ると同時に桜子が私の席にきた。

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