《MUMEI》
教室での会話〜瑠衣
「行ってきます!」

と言って荒木先生と校長室に向かっていく凛さんを見届けて、僕は教室に入った。

「おぉ、遅かったな瑠衣」

「お帰り〜瑠衣」

「てか、瑠衣今誰かと話してた?」

席に着いたと同時に優、亨、憐が、話しかけてきた。

「はい、帰ってくる途中に迷子になっていた子がいたので、一緒に来ていたんですが校長室に行ってしまいました。」

「へぇ〜優しくないお前が道案内とはなんか悪い物でも食ったか?」

「亨、怒りますよ?」

まったくこれだからバカは・・・

「言っておきますけど女の子ですからね」

女の子に優しくしない奴はいないよ。と、思っていると

「「女子が、この組に入ってくんのか!!」」

と優とこのクラスの憐以外の男子が聞いてきた。
うるさいですね

「そうですけど」

と、答えると

「どんな子?」や、「可愛いの?」など、の質問が返ってきた。

どんな子って・・・

「それは・・・」

凛さんのことを思い出すにつれてだんだん顔が熱くなってきた
その反応を見たクラスメイトは瑠衣が顔を赤くするなんてと驚いていた。

「瑠衣・・・」

「な、なんですか憐」

「大丈夫か?とりあえず落ち着こう。な?」

そうですね。また会えるわけですし

「ありがとうございます。もう大丈夫です」

「よかった。ほらみんな席に着け」

ほっと一息つけたとき

『須藤 瑠衣君、校長室に来てください』
と呼び出しがかかった。

「?なんでしょう」
なんかしましたっけ

「ちょっと行ってきますね」

「「「いってらっしゃーい」」」

僕はクラスのみんなに見送られながら、急いで校長室に向かった。

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