《MUMEI》 最終章〜追憶と伝説〜時は流れ、200年後。スズリハの村で。 「…英雄様のお話はこれにてお仕舞い。」 老婆が古い本を閉じる。 「えーっ、そのあとはー??」 赤い髪の小さな少年が老婆を揺する。 「あんたはその英雄様の子孫なのだから、その続きの話はあんた自身がつくるのだよ…。」 老婆は優しく目を細める。 「うんっ」 赤髪の少年は笑顔で答えた。 「おーいっ、あーそーぼーっ!」 少年が家の外を見ると、アセムそっくりの少年が古い魔法杖を持って立っている。 「うんっ!今いくよ!」 赤髪の少年は小さな刀を持って、家を飛び出していった。 空には大きな影。ジンはこの近くに住み着いている。 「おーい!」 二人が手を振ると竜は少し嬉しそうに目を細めた。 王都の鍛冶屋は相変わらず人気で店の11代目は忙しそうに働いている。それを手伝う金髪の少女。 二人が村の端の家でもう一人の友達と合流する。 エストそっくりの少年と三人で「英雄ごっこ」なるものをしている。 これは新たな冒険の予感。 〜END〜 前へ |次へ |
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