《MUMEI》
黒髪の少年
石がいつの間にか人の姿になって私の目の前に…!?

「ん………君………は?」

黒髪の彼は眩しそうに私を見ます。
どうやら顔すら見えてないようで…。

「彩………です……。あなたは……?」

彼は目を擦ると私の目をまっすぐ見て

「俺は龍瑛。君が…俺を解放してくれたんだ?」

解放………?何のことでしょう?
石に触れただけじゃないですか?

「龍の石から出してくれてありがとう!」

彼は笑顔で言います。
あぁ、あれが解放………。
私、良いことしたなー。

「龍族の掟。解放してくれた人につき従え。…ってな訳で…ヨロシク。」

彼はこちらに手をさしのべて……。
…ツキシタガエ……?

「ええぇぇええええぇ!?」

私は訳が分からなくなって………
思いっきり叫びました…。

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