《MUMEI》

「171ぴったり?」
171で止まった。



「うわ、春から3センチ伸びた!
関節痛酷かったからな。」
誇らしげに七生は胸を張った。
身長だけじゃない、顔立ちも精悍になった。


何を考えているのか、誰だか解らないときがある。






君は、誰?







「大きくなったね。」
七生は、いつの間に大人になったのか。
頭を撫でる。
俺はまた寂しくなった、自立しなきゃ。





砂浜のときみたいに置いていかれるのは嫌だ。

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