《MUMEI》

話をしてたら、都内の人だったんだ

俺の車のナンバーは、都内じゃないけど、
実家でナンバー取ったからと話すと

じゃぁ、お願い、家までよろしくね

だってさ、

駅までって言ったのに…

ま、いっかぁ

年上なんだ、この女の人達
OLさんだって…

トイレに行きたいからって、ファミレスへ入ったんだ

店に入るなり、車に乗せてと言った方の女の人がトイレに行ってた

席に案内され、余り話さない方の女の人と二人きり……

でも、話し掛けると感じが良かったんだ

人見知りするのかな?

女友達三人で年を越そうねって事だったのに、
一人の女の子がクリスマスから男と付き合い出して
それで初日の出に行こうって事になったんだってさ

そんな話をしてたんだけど、また、会話が止まっちゃったんだよね

なかなか帰ってこないね、おっきい方かな?
先にオーダーしちゃう?

俺の言葉に笑ってた

オーダーして、ドリンクバーを取りに行ったんだ
年下だし、お姉さんの分も俺が持ってきたんだ

ありがとうって、言ってた

三人の中では、一番綺麗だよなぁ

なんで、一番アレな人が彼氏出来たの?

席に座るなり聞いた俺に

手頃な所で手を打ったからじゃない

と、クールな答えが

なるほどね、納得
ぽっちゃり彼氏さんだったもんね

笑いながら言ったんだ
そんで

いけないよね、そんなこと言ったら

って、自分をフォローしたんだけど

いけないなんて思ってないでしょ?

って、少し笑みを見せて、俺に言ったんだよね

何の話し、してるの?

トイレから、戻って来た女の人に聞かれたんだ

難産してたのかなって話し

って、俺が言ったんだ

ち、違うわよ、電話してたのよ!

必死に言うから笑っちゃったんだ
友達さんも、くすって笑ってたよ

ほんとうだってばぁ

なんで、そんなに必死なの?

さらにからっかってみたら

生意気な坊やね、苛めるわよ

スンゲー悪い笑みを見せて言われたんだよね

…………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫