《MUMEI》
大好き
それから。

先生とか、事情を知ってる大人は、みんな揃って同情した。

でも、嫌だった。

あの時を思い出してしまうし、あなたにはわかりませんよねって、思ってしまった。

そんな時でも、あの時の男子達は言ってくれた。

『やっぱいいなー』

『俺も相澤がいーって』

『それ、ずっと思いよったけどさ。それなら相澤さんと結婚せんにゃ』

『あ、そっか』

って、軽く。

それで周りが笑う。

私は、無神経な大人より、ずっとずっと、素直なみんなが大好きだった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫