|
《MUMEI》 OLさんＯＬさんたちとアドレス交換したけど、 連絡来るとは思ってなかったんだよね まぁ、向こうから聞いてきたから、もしかしてとは、思ったけどさ 年下だし…… それに、簡単にやらしてくれそうにはないし、どうでもいいかなって 元旦のファミレスでも猥談したんだよね、 イジメられて黙ってないよって、イジメ返したんだけどさ まぁ、楽しかったかも 乗せてよと言った、マオミさんから電話が来てさ 女の子のアドレス聞いたんだから、連絡してきなさいよね！ って、怒られたんだよね 笑いながらだけど でも、会ったとき、マナーよって なんか、大人…… そっかぁって、 ちょっとクールな、ジュリさんと会いたくて 三人で会いたいなぁと、言ってみたんだ 私と二人きりは嫌だったのって、絡んで来たんだよね イジメられるもん そう答えたら笑ってた 車の後部座席で二人が笑ってた なんかさぁ、あのポッチャリ彼氏さんもきっと、来るでしょ？… ちょっと、苦手って言うかさ そう切り出した俺に あら、ジュリと会いたかったんでしょ？ った、マオミさんが言うんだよね だから素直に、うん、て、答えたんだ 否定する理由はないし、 そう言われて、嫌な相手とは、会わないだろうしね でも、どうしても、マオミさんとばかり、会話になっちゃうんだよね マオミさん、話しやすいしさ ドライブしたんだけど、助手席空なのって、ごねたら マオミさんが乗ってくれたんだ ミニスカートに細い足、そそるよね ストッキングかぁ、大人っぽいなぁ あのカップル、夕方だったんだって 業者が来てくれたの それまで寒い車の中で過ごしてたらしいんだ 悪口じゃ無いけど、噂話し、聞いてたんだ すぐ、男が出来るけど、すぐ別れるんだってさ、あの女の人 毎年３人は男が出来るって ヤリマン？、そう思ったけど、口には出さなかったんだ マオミさんは、去年の夏に別れたんだって それから一人らしい 三年付き合ってて、別れた、か…… 何で一人で初日の出？ マオミさんに聞かれたんだ 言ったじゃん、クリスマス万江に別れたって そうじゃなくてぇ、一人で行ったりしないでしょ？ ん、友達少ないんだよね、俺 嘘ぅ、社交的だし、それはないわよねぇ、 心の傷を癒しに？ ないない、そんなに好きじゃなかったもん……好きに、なれなかったなぁ… 相性って有るよね？ ……彼女が告って来たの？ え、あ、うん…… で、捨てたんだ？ ん、捨てられた、伝わるよね、やっぱさ……楽しくないんでしょって、言われたよ… 初めての彼女？ ん、違うよ… そんな会話をマオミさんとしてたら 後ろから 好きでもないのに付き合ったの？ って、ジュリさんに聞かれたんだ 好きになれるかなって…… ルームミラーをチラッと見て、答えたんだ ………やること、やったんでしょ？ だから、伝わるんだよね…… 言葉なくても、伝わるよ…… 意外と大人ね… 俺の答えに、マオミさんが言ったんだ 伝わる、か…… ジュリさん、そう呟いて、窓の外を見てたんだ ………… 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |