《MUMEI》

背筋を垂直に引っ付ける。
七生に顎と肩を真っ直ぐに直された。


「ひゃく……、170ぅ………………」
消えそうな語尾だ。
よく俺を見て測ってくれているからだろう。


俺は目を閉じて静かに待った。

















「ごめん…………。」
七生は脱衣籠が並ぶ棚まで走った。


こめかみが痛む。体の中心が締め付けられ、爆発しそうだ。

俺はその場に腰を抜かしへたり込む。

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