《MUMEI》 妖精の住む店へようこそ「ソルドレ!?何してるんだよ?」 「何って…見てわかれ」 「わからないからきいてるんだろ?」 「ユラ、行くぞ」 「はい」 「え?ねぇ?二人して何処に行くんだよぉぉぉお」 ~fairy~ その店にはそう書かれていた おそらく店の名前だろう 「ソルドレさんここは?」 「あー、親友の店」 中を覗いてみると大量の人形が置かれている 人形を売る店なのか それにしても上司にはまったく似合わない なのに何故ここに来るのか 否、ここに親友が居るからだらしい 「ヨーデル、居るか?」 「なんだい?ソルドレ…って少し手伝ってくれよ」 「わかった」 そう言って中に入っていく 「お前も入れ」 私も中へとお邪魔した そこは… 今しがた立っていた少し薄汚い路地とは別のところ居るような気持ちにさせる そこにはそれほどの美しいさと気品があった 「久しぶりだね、仕事の方は上手くいってる??」 「まあな、お前は?…聞くまでも無いな…」 「で?そちらは?」 2人は話ながら段ボールを運んでいた とりあえず、自己紹介をしよう 「初めまして、私はユラ・コーリングと言います、ソルドレさんと同じ部署で部下です」 「へー、私はっと!あ、こけ…助け…」 「危ないな…俺が受け止めなかったら転けてたぞ」 「大丈夫、ソルドレが受け止めてくれると信じてた、」 「本気で止めろ、危ないから!!心配だから!」 「はーい」 ナンダコレ… 新婚夫婦か!? あ…平常心、平常心 「よっと、私はヨーデル・サクスマン、知ってる人は知ってるけど…知らないかな?……どうしたの?」 ヨーデル・サクスマン!!? 「ヨ…ヨーデル・サクスマン!?」 「何か?変なところでもあったか?」 「いやっ!あのっ!大ファンです!」 「っえ?!そうなの?それは良かったよ、はっきりいって君みたいな若い人には知られてないと思ってたからね」 「いいえっ!凄く人気です!たぶん!」 「たぶんかよ…」 あぁー、!こんなところでこんな人に会えるとはクソ上司でも良いところある! 「何か失礼なこと考えてたろ」 「全然!」 「あっ!そうだ、あれ言おうよ!」 「ん?あぁ…いいぞ」 あれ? 「いくよ!」 「「妖精の住む店、fairyへようこそ!ここでは貴方のお探しになっている妖精に出会えるでしょう!どうぞ妖精との夢の一時を…」」 ふたりの息はピッタリだった 前へ |次へ |
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