《MUMEI》 リフラーナ腰がぬけたみいなは キャットに引きずられながら 街らしき所へ入って行った 見渡すと中世のヨーロッパ風な街で 丘の上には城が建っていた みいなはまるでタイムスリップでも したかのようにぼう然としていた しかしよく見るとキャットみたいに 猫ミミをしている者は居なく 普通の人間ばかりだった 街を抜けて 暫くすると 遠くに見えていた城の入口までたどり着いていた 大きな城門の前に 一人の青年が立っていた 「リフラーナ!」 キャットは青年を見つけると笑顔で手を振った みいなは青年を見るやいなや 顔を赤らめた リフラーナと名のる青年は青い長髪の美しい青年だった しかし・・・ 「遅い!いつまで待たせるつもりだ」 口は悪かった 「あはははっ ゴメンね〜」 キャットはそんな事を全く気にせず 笑顔で返答した リフラーナはみいなをじっと見つめた あまりに綺麗な顔をしているため みいなはリフラーナに見とれていた 「・・・ガキか」 やはり口が悪かった 「王がお待ちだ 行くぞ」 あっけにとられたまま キャットにひきずられ みいなは 城の中へ入って行った 前へ |次へ |
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