《MUMEI》
私の目に狂いあり、先輩の目に狂いなし
「ここ、俺の父さんの店。」
え・・・!?
い、今さり気なく俺の父さんって言った!?
俺の・・・俺の・・・慎一先輩の・・・
今更だけど・・・
私こんなお方と付き合っていいの!?
「大丈夫??本当だよ?w」
「う、うん!大丈夫だよ!?」
中はすっごく広くて・・・
3階立てみたいだ。

「ここで杏奈が欲しいの1つ。俺からプレゼントさせてもらうよ」
と、軽々しく言い放った彼はすごいな〜とつくずく思った。
「う〜ん・・・どれも可愛くて選べないよ〜〜」
悪戦苦闘していると
「こんなのもありますよ」
私の目の前に現れたのは・・・
ものすごく美人で・・・
芸能人に似ている・・・
「あ・・・はい・・・ありがとう」
渡されたのはANNAと彫ってある
ネックレスと
ブレスレット。
それに指輪の3点セットだった。
「先輩・・・これいくらくらいするの?」
私が訪ねると少し離れていた先輩が近くに寄ってきた。
「だいたい・・・500万くらい・・かな?」
ご、ごご500万ーーーー!?
「や、やっぱり先輩い、いいです!こんな高いの・・・私にはもったいない!」
私にはごく普通のネックレスとかで十分!!
こんなの着けて無くしたり壊したりでもしたら・・・
生きてられないよ・・・↓↓
なんて思っていると
「ありがとうございましたーー」
という店員たちの声が・・・
慎一先輩を探していると1人で外に行っていた。
「はい」
渡されたのは
「これ・・・さっきの3点セット・・・」
だった。
本当にプレゼントしてくれるなんて・・・
こんな素敵な彼氏なんてそう居ないだろうな〜
なんて思っていると
「誕生日・・・明後日なんでしょ?」
「な・・・なんで知ってるの?」
私誕生日なんて教えてない
なのに・・何で?
「友達に・・・杏奈のこと好きな奴がいて・・・それで」
え・・・!?
慎一先輩以外にも私のこと好きな人がいるってこと!?
「だから・・・俺の好きな人があんな奴に取られる前にって思って」
と顔をうつむせちゃった
でもそのあと私にしか聞こえない声で
「恥ずかしいこと言わせんな」
って言ってきた。
そんなに私のこと思ってくれてたなんて・・・
知らなかった!!!!!!!

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