《MUMEI》
赤い果実
すっかり秋になりました。
赤や黄色の葉が宙に舞っています。

「綺麗だね!」

龍瑛は葉っぱを一枚掴んで顔の前でヒラヒラと振ってみせます。

「この実、食べれるんだよ。」

木の枝から真っ赤な実を取って龍瑛に手渡すと

「おいしい!もっと食べる!」

何の躊躇いもなく次々と口に運ぶ龍瑛。
お腹壊さないのかな………。

「彩もどーぞっ!」

大きめの実をもらって食べると普段よりおいしく感じました。
龍瑛がくれたからかな………?

龍瑛が楽しみにしていた冬までほもう少し…。

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