《MUMEI》
女って、スゲー…
翌週末、家庭教師のバイトを終えてから、待ち合わせのファミレスに行くと…

ポッチャリ彼氏さんが居たんだよね…
ケバい彼女さんとさ
知らない男も2人居たんだ

六人掛けの席……

おい、学生、お前向こうで飯食えよ

茶髪の男が言ったんだ

立ち上がったジュリさんと、マオミさん

退いて、出れないわ

ジュリさんの言葉に

跨いでけよ

笑いながら茶髪の男が言ったんだ

ジュリさん、テーブルと男の間を、すり抜けようとしてた

お尻、触られてたんだ

パシィーン!

警察呼ぶわよ!

痛ってーな、何すんだよ!

バシャッ……

ふざけんな、痴漢男

スゲー……ジュリさんの平手打ちに、
マオミさんのグラス攻撃…

店内の注目を浴びてたけど

ごめんね、変なのが来ちゃって

ジュリさん、俺の前に来て笑顔で言うんだ

私もいい?

マオミさんの言葉に

うん、何か食べに行こうよ、

ファミレスで、そう誘ったんだよね

ジュリさんとマオミさんが、テーブルに千円札を置いたんだ

そんで、なんの会話もなく、店を出たんだよね

よく、暴れなかったね?

マオミさんに聞かれたんだ

起こる暇も無かったよ
でも、悔しいな

笑いながら、ジュリさんのお尻にタッチしたんだ

………エッチ…

そう言ったジュリさんだけど、怒ってなかったな

車じゃないの?

マオミさんの質問に

家庭教の後だから、電車よね

って、ジュリさんが答えたんだ

一週間でしょ、随分親しくなったわね…

その前から会ってるじゃない

そうだけど……寝ると、違うわね

冷やかされたんだ

そのとき、ケバい彼女さんが追いかけてきたんだ

…………

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