《MUMEI》
白雪の舞
冬。龍瑛が心待ちにしていた季節です。

「綺麗……。この世界って綺麗なモノばかりだねっ!」

毎年この地域は多少は雪が積もるので、龍瑛は庭の雪で遊んでいます。
縁側の私は雪うさぎを次々と並べていきます。

「それは?」

「雪うさぎだよ。こうやって雪を固めて……赤い実をこうして………葉っぱをつけて…出来上がり!」

「すごいね〜手、冷たくないの?」

そういえば…冷たい………。

「早く暖まらないと。龍族より、人間の方が体弱いんでしょ?」

家の中に入るように促す龍瑛。

「そう………だね。」

明日も明後日もずっと雪が積もりますように。

そして、龍瑛が幸せでありますように。

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