《MUMEI》
興味を、持つと
黙って女三人の会話を聞いてたんだ

みんな、タバコを吸うんだなぁ…

そっかぁ、女の子にだって、性欲はあるよなぁ
エッチは、気持ちいいから、
そっちに流れたら楽だもんなぁ…

俺だって、楽な方へって、姉貴をムリヤリ……ヤンチャな女子を山道で犯したし、
ケーキ屋の女も……

女の子が男遊びしたからって、それは、そう言う時期って、事だよなぁ

頭では理解できるけど
男はよくて、女はダメ、みたいなの、俺のなかに有るなぁ…

……マオミさん、キャバクラでバイトしたことあるんだぁ…

……一番色っぽいかも、マオミさんが

ジュリも、遊んでた時期が有るって言ってたよなぁ

何となく、テーブルの上に置かれてる、ジュリのタバコに手を伸ばしたんだ
そして、火を点けた

メンソールが、喉にスーっと、流れ込む

ジュリが俺を見てたんだ

………タバコ吸うの?

ケバい彼女さんに聞かれたんだ

ん、いたずらしてるだけ

名前、覚えた?

ジュリに聞かれたんだ

ぁは………バレてた?

いつも、固有名詞使わないでしょ?

うん………興味なかったから、アケミさんに…
見た目で決めつけてたかも、ごめんなさい

………同じだよ、翔をマジメな優男と決め付けてるアイツらと

うん……

ジュリに注意されちゃったんだ

たぶん、ポッチャリ彼氏さんも、俺の知らない良いところがたくさんあるんだよね?

ポッチャリ彼氏さん?……
ぷっ、確かに

マオミさんが笑ってた

私のことは何て言ってたのかなぁ?

アケミさんに聞かれたんだ

ケバい彼女さんだってさ

ジュリが言っちゃったんだ

……睨まれたよ、アケミさんに

料理は一番上手よね?

マオミさんが言ったんだ

一応、管理栄養士だもん

凄いね、難しいんでしょ?

……東大生に言われてもね…

ぷ、確かに
私らの中じゃ一番成績よかったけど、しょせんね…

……ヤバイな、もっとちゃんとしないと、
翔に捨てられちゃう
泊まったとき、翔が御飯作ってくれたの、ダメダメだよね、わたし

インスタントラーメンと野菜炒めじゃん、

ジュリ、頑張ってね

上から目線で言わないでよ、アケミ…

一番家庭的なのは、アケミさんみたいだな

で、何回したのよ?ジュリ

な、なにょ

翔くん、溜まってたんじゃないのぅ?

……あんなにしたの、初めてかも
裸族に近かったわ

そんなに?

翔くん、どうなの?

ヤバイよ、かなり、いい……
身体の相性ってあるんだなぁって、実感したわ

わりと、遊んでるのかな?

泣かしてるよ、絶対

デカイもんね、翔の

何でマオミが知ってるのよ

誘惑したとき触っちゃったの、アレ、きっと凄いよ……

そんなに?

マオミ、変な妄想しないでよね!

あら、そんなことにも目くじらたてるの?

別人みたいね、ジュリ

アケミさんが、また、そう言ってたんだ

…………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫