《MUMEI》

彼ら新選組の屯所で一夜を明かすと
温厚そうな隊士であろう人物が迎えに来た。

その人に連れられて広間に入ると昨晩の三人を含む人達が座っていた。

「そいつが例の男か?小さいし、細いしまだガキじゃん。」

茶色の長い髪の人が言うと、横にいた赤っぽい髪の男の人が

「なんだよ平助。お前も似たようなもんだろ。」

「俺が局長の近藤勇だ。そこのトシが副長で…………。」

中央に座っている人物が丁寧に紹介してくれる。青紫の髪の人物は斎藤一。茶色の長い髪の人物が藤堂平助。

千鶴の処分の話になると茶髪の人物ー沖田総司ーは容赦ない。

赤い髪の原田左之助までもが賛同して
千鶴の顔には不安な表情が浮かぶ。

「殺される訳にはいきません。私にはすべきことがあるんです………!」

千鶴が言うと黒い長髪の土方歳三が

「小娘が下手な男装までして何を果たそうってんだ?」

「それは………」

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