《MUMEI》
言葉を選ばず…
カラオケ店の部屋

三人離れて座ったんだ

私から話すね

待って、俺から話したいんだ

先に話させて

いや、俺、話さなきゃいけないことがあるから

でも……

ストップ!、焦らないで
年下でも、男が話したいと言ったら譲らなきゃ、でしょ?

マオミさんが、しきってくれたんだ

ごめんね、先に話すね
少しでも会いたくて、驚かそうと思って、迎えに言ったんだ
飲み会終わったらメールくれるって言ってたから…
後はつけてないよ、目の前を、歩いてくジュリさんを見たけど…
……ジュリの家の前に居たんだ
自己嫌悪だった、ストーカーだよって…

……どこで、待ってたの?

ストアーの前の、コインパーキング

……メールしてるときだ、私が

うん、電話持ってたよ…

タクシーに乗ったの、ゆっくり話せる場所に行きたいって言うから

……うん、そこまで、見てたよ

……翔の、態度が変だったから、何となく、わかってたけど…
隠し遠そうと思ってたの

……うん

……言葉、選ばないで話すね

そう言ったジュリが、大きく深呼吸したんだ

……迫ってくる、身体を求めてくるかも、そう、思ってたわ
でも、寝る気は無かったわ
信じて欲しいの…

……話して…

うん

待って、私から少し話させて

マオミさんが、言ったんだ

……翔、貴方の過去を聞いてるから、心配性なのはかるわ
……ジュリ、本気の恋愛初めてなんでしょ?
今はまでみたくいかないわよ
どうして良いかわからなくなって、黙ってたら終わっちゃうの、
足掻いて、恥じゃないよ……逃げたら、終わっちゃうんだよ

マオミさん、俺達に、そう言ったんだ

…………

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