《MUMEI》

自己嫌悪は、俺も同じだよ…
それに、俺がガキで包容力が無いから………だから…

違うよ!

そうだよ……ジュリさん、甘えたいんだ

違うよ、聞いて!

……大きな声で、俺の言葉を征したジュリさんが

……甘えたいんじゃなくて、我が儘言いたかっただけ
あの人は、私の身体に惚れてるの
たくさん、やらしいことしたよ
私ね、凄くスケベな女なの…
……それも、翔に隠してるの…
よく思われたい、嫌われたくない…
………主導権を、握ってたい…
そんな、思いから偽ってたのよ…

……楽な方に行きたくなるよね
俺もあるよ、人のせいにして、楽な方、目先の楽しい方に行ってたから
………そんな俺の目を覚ましてくれたのが、ジュリさんだったんだ

……恐かったの、貴方に捨てられるのが

同じだよ…俺だって、はなしてないことある、
自分を棚に上げてる
けど、凄く嫌だった
あんな遅い時間まで、昔の男と会ってたなんて……

………ごめんなさい

……あの事件ね、姉貴が当時の彼女を連れ出してたんだよ
姉貴はあのバカ男と付き合ってるつもりだったらしいよ
そして、あんなことがあって…
………姉貴を犯したんだ、初めて女の身体を知ったのは姉貴の身体だよ
それから、ヤリまくった
とにかく、ヤリまくった……
やってるときだけは、楽になれたから…

ジュリさんを、責めれないし
束縛も、したくない
けど……独占したくて……

すべてを話した俺に
ジュリさん、驚いた顔してたけど

……今も、仲たがいしてるの?、お姉さんと

そう、聞いてきたんだ

普通に話してるよ……向こうは、どう思ってるかわからないけど…

……そう……
私もあの人に依存してたんだ
楽なんだもん、我が儘言えるし、別れても痛手ないし、
それに、身体も満足させてもらってたから……物もたくさん、買ってもらってたの、売春と、変わらないわよね

そう、話したジュリさん、だったんだ

…………

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