《MUMEI》
月の如く〜沖田 総司 編〜
普段は穏やかな彼、沖田総司。しかし、ことあるごとに斬る、殺すなど物騒なことを言う。

「おーい、起きてよ!!」

早朝、千鶴を起こしに来たのは……

「………え?おっ沖田さん!!?」

そう、沖田総司。

「食事の準備手伝ってよ。」

「………はっ、はい!!」

寝ぼけながら答える千鶴を笑いながら「先に行ってるね」と言い残し部屋を出て行った。

「びっくりしたぁ………。こんな早くじゃなくてもいいのに………。」

呟きながら外を見る。
障子の外はまだ暗い。

「早くしてよー土方さんに起こられるの僕なんだから。」

外から聞こえる沖田の声。当番に当たったので手伝えということか………。
急がないとマズい、と思い千鶴は大慌てで支度する。

「はいっ!!今行きます!!!」

その声で近くの部屋の数名の隊士を起こしたのはまた別の話。

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