《MUMEI》

「…………で。どうしたらこうなったんですか…………?」

鍋に大量に作られた食事。最近隊士が増えたとはいえ、多すぎる。しかも………辛い。

「え?こうやって………」

手掴みで無造作に塩を掴んで入れる仕草を見せる。
千鶴は納得した。何故辛いのか。量は味をごまかそうとした結果であろう。

「…………土方さんじゃなくても怒りますよ。」

食事の時間になり、幹部達が集まってくる。千鶴も一緒に食べている。

「辛ぇぇええ!!!!」

絶叫する藤堂。一気に食べ過ぎたらしい。
隣の原田が水を渡すと飲み干して………撃沈。

「総司。これから食事当番は千鶴とやれ。」

土方は怒りに満ちた表情で言う。

「了解〜よろしくね♪千鶴ちゃん。」

「え………あっ……はい。」

それから千鶴は沖田に料理を教えるようになった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫