《MUMEI》

わからないんだよね
どうして、俺の事を話したの?

……どれだけ好きか、わからせたかったの、でも、話してるうちに…
………隙だらけに、なってたのかな?

そう話したジュリさんが、俺を真っ直ぐ見たんだ

翔、指突っ込まれたわ
昔身体の関係があった男…
じたばたしなかったわ
その後ラブホテルに連れ込もうとしてたとき、思いっきりバックで殴ったの…
そして、悪かったった電話が来て
全部、向こうの策略に乗っかってたのかもしれない
言い訳しない……でも、信じて
寝るつもりはなかったわ…
なのに……翔の事を話してた……楽になれるような気がして…

ジュリさん、強い目をしてたけど、涙が溜まってて……

……お願い……許して…
恐かったの!
貴方が恐かったの!……嫌われるのが、捨てられるのが、恐かったの…

……逃げないでよ……ちゃんと、喧嘩しようよ
ジュリさんが、必要なことだって言うなら、昔の男に会ったっていいよ
でも、テリトリーに入ってかないでよ
……ジュリさんの言葉に、嘘はないと思ってる、けど、寝たんだって思ってないと……不安で、恐くて……

……寝てないよ……犯されそうになったどけ、
私が危険な場所に言ったの
私が悪いの

どうして?
どうして、必要なことだったの?

…………あの人にも、幸せになってもらいたかった……
翔を、裏切るつもりなんかなかった
………わかってもらえると、思ってた…
でも……あの人は………
……そうよね……本心はわからないけど
翔をナメてるから、ノコノコ来れたのよね……
……どうかしてた……お願い…許して、
私、翔が、いないとダメなの…

そう話して、ジュリさん、唇を噛み締めてたんだ

……………

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫