《MUMEI》

夢を見た。

私はどこかで歩いていた。

そのとなりには、男の子がいる。

誰か分からない。

私はとても幸せな恋をしていた。夢の中で。

私はその男の子に話しかけて、幸せそうにしている。それを誰かが遠くから見ている。

笑顔だ。

遠くから見ているのは男の子で、その子は笑顔だ。

顔が見えない。

でも、今の私には分かった。

キミだ。

この夢は、一見幸せそうに思える。なんせ、男の子と幸せな恋をしているんだから。

でも、すごく残酷だ。

幸せな恋をしている相手はキミじゃない。

キミは見ている。

幸せそうな私を。

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