《MUMEI》 また、朝まで話しちゃってたんだ 俺、ひとりで車に戻り、 カラオケ店まで、2人を迎えに行ったんだ そしたら、店の前に出てたジュリとマオミさんに、男達が話し掛けてたんだ お待たせ なに?、ナンバ? そうみたい ちっ、男連れかよ 男達が退散していったんだ 車に乗るなり バカじゃないの、こんな美女二人が、ナンパ待ちするわけないっての マオミさん、そう言ったんだよね 鏡見たこと無いのかしら? 私らに声かけれる顔してないわよね ジュリ、そう言って笑ってた 完全無視よね、イケメンなら、会話ぐらいしたかな? 私はしないよ、 あら、ジュリ、そうなの? ナンパしてくる男は軽いから、イケメンでもね じゃぁ、翔にナンパされたら? ……出会いかたって、大切かも きっと、話さなかったと思うもん 私に感謝なさいね 元旦に、私が翔を見付けたのよ うん、感謝してるよ ……男欲しいなぁ、でも、あんなブ男じゃぁね 面食いだもんね、マオミ アンタほどじゃないわよ ……見栄えは良いにこしたことないわよ そりゃぁそうよね、イケメンばかりよね、ジュリ ……あの中年も、顔は悪くなかったよね? 二人の会話に、そう、乗っかったんだ ……顔だけじゃね ジュリさん、そう言って、俺の手を握ったんだ いちゃつかないでよね 後部座席から、マオミさんの声がした ねぇ、翔、私の過去を責めてもいいけど、怒らないでね 私なりに、してきたことなの 責めれないよ、俺、責められることたくさんあるし… そうね、詳しく聞かせてね ……俺も聞いちゃうよ 何でも話せるよ 恐いな、聞くの 私は恐くないよ、抱っこしてね じゃないと話してあげないよ ………襲っちゃうよ、嫉妬するもん、過去にも お互い様でしょ……襲ってもいいよ 翔になら、犯されても感じると思うわ なによ、それ マオミさんが、突っ込んだんだ 私が好きだから、遊ばれても、なにされてもときめいちゃうかも ……私の気持ち、理解できた? うん、でも……やっぱり愛されたいよね もちろんよ……女の本気を肩透かしするなら、そこから先はないわよ 身体ぐらい、使わせてあげるけどね そうね……身体止まりよね 男は良いわよねぇ、ヤりまくれて 妊娠もしないし そうよね、ズルい生き物よね そうかなぁ?、女の方がズルいと思うけどなぁ 何でよ! 俺の言葉にマオミさんが噛みついてきたんだ 最後に選ぶ権利が与えられてるのは、女だもんね… ……よく、わかってるわね 坊や あー、翔をバカにしたぁ! ジュリ、そこ、ムキになるとこなの? ……翔、ガキ臭いとこもあるけど、私らより大人だよ 知ってるわ、きっと、いろんな事をたくさん考えたのよ、 辛いことも、自分の感情を押し殺して、考えたのよ ……うん、そう思う…… わたし、それにビビったのかも、勝てないから… 勝ち負けじゃないんだけどね うん、そうなんだよね ジュリ………ひと皮むけたかしら? わかんないけど、見えてるよ そっかぁ、しっかり喧嘩してね うん、幸せになるために喧嘩するね ………ムクツクぐらい、綺麗な顔してるわね 元々、美人だから、親に紺謝するわ ムカツク…… 二人の会話に、なんか、笑っちゃったんだ ………… 前へ |次へ |
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