《MUMEI》

私の初恋の人は、死んでいた。

転校したって言ってたのに。

私は、あのとき思い切り泣いたきり、泣かなかった。

というより、涙が出なかった。

何も感じなくて、食事もしばらくしてない。

お腹が空かなくて、痛みも感じなくて。

もう生きてないも同然・・・そう思っていた。

――死のうかな。

自然と、そういう気持ちが生まれた。

けど、死んだらキミの代わりに生きれない。

――もう少しだけでいいから、生きなきゃ。

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