《MUMEI》 独り暮らしの家は、私の心を表すようなものになっている。 物はほとんどない。 飲んでない野菜ジュースのパックがあるだけ。 殺風景なその部屋は、ほこりまみれで、汚れている。 私は高校生。 キミは、中学生のときに死んだ。 こんなにも生きててごめんね。 私は、今から、そっちに行きます。 なんとなく、今日切れば、死ぬ気がした。 生きようとも思ってた。 でも、やっぱり無理だよ。 私はキミに会えるかもっていう希望を持ってたから、生きてこれた。 私にとって、それが全てで。 だからさ、もう、楽になりたい。 どこに行くのかな? 経験すればいいや。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |