《MUMEI》

独り暮らしの家は、私の心を表すようなものになっている。

物はほとんどない。

飲んでない野菜ジュースのパックがあるだけ。

殺風景なその部屋は、ほこりまみれで、汚れている。

私は高校生。

キミは、中学生のときに死んだ。

こんなにも生きててごめんね。

私は、今から、そっちに行きます。

なんとなく、今日切れば、死ぬ気がした。

生きようとも思ってた。

でも、やっぱり無理だよ。

私はキミに会えるかもっていう希望を持ってたから、生きてこれた。

私にとって、それが全てで。

だからさ、もう、楽になりたい。

どこに行くのかな?

経験すればいいや。

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