|
《MUMEI》 ……話ぐらい、混ぜてくれよぅ なによ……アンタ帰ったら？ ……冷てえなぁ……マオミが、惚れて、ジュリの男なんだろ？ 興味あんじゃんか…… …アンタがナメきってた翔はね、東大生なのよ へ？……う、嘘だろ？！ 嘘ついてどうすんのよ… そ、そんで、惚れたのか？ バカ言わないでよ！ 惚れたら東大生だったのよ！ ………マオミさん、余計なこと話してらぁ なんか、調子悪いや…… ？……翔……どうしたの ん……へーき、何でもないょ 翔………熱あるの？！ へーきだよ、殴られると、熱出るんだよ ……頭はなぐってねーから、大丈夫なはず……いや、額で受け止めてたな… 俺が鼻を狙ったとき… んだよ！ 見せてみろ… キモイ、触んなよ ……チアノーゼは出てたよな… ……………酸欠からくる、微熱だろうな… 目は充血してねーから、内出血はないと思うが…… 少し、横になってろ、頭を高くして うるせーよ…… ………トイレ行ったよな？ 血、出てなかったか？ …………………………翔…？ 答えない俺に、ジュリが真顔で聞いたんだ 話して！、出血有ったの？！ …へーきだよ、ジュリ、膝借りるぜ 男の手を払い除けて、ジュリの膝に甘えたんだ 病院行こう、ね、翔… 昔も、寝てたら治ったから、へーきだよ ………私は逃げないよ、何があっても 逃げようとしたくせに 逃げない！……だから、翔、無茶しないで………寒いの？ ん……大丈夫だよ マオミさんが、上着を脱いで掛けてくれたんだ…… ……少し、休むね バカが悪さしたら起こして、 うん………… 熱下がらなかったら病院行こうね ……… 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |