《MUMEI》

なによ、マオミ、凝視して

……おっきいよね?、翔の…

うん、奥まで来るよ、
知らない快感ね……奥が感じるの

……カズのも、奥まで来たわね
ジュリ、私が居なかったら、カズとそうなった?

……無いかな、モテる男は好きだけど、
………遊んだ男も居るけど、最後まではしなかったもの…
それに、派手過ぎる男はね

夢中にさせて、捨てるのね?

遊びはね……快感しらなかったし、
セックスの気持ちよさを知ったのは中年に抱かれてよ
逝くのを知ったわ

身体を支配されたから、錯覚したの?

わかんないけど、かなり好きだったよ
不倫だから、悲劇のヒロインできたもの
マオミ、どあするの?、嫌いになってないんでしょ?

嫌いにはなれないわよ、でも、翔にときめいてるの…

何で?

………たぶん、変われるから

うん、そうよね

珈琲を飲みながら、ジュリとマオミさんが、そんな話をしてたんだ

翔、あのね、私は実らない不倫を終わらせる
マオミは、浮気性の彼氏と別れる
そう、決めた時期だったの
このまま流されてて良いのかなぁって……

ジュリ、そう、話し出したんだ

初めての彼氏は恋愛ごっこよね、
温泉旅行いった、彼氏は飾りよ、
不倫のときは、それなりに胸を痛めたわ……どんなに想っても、伝わらない…
何でも知ってる大人の人、憧れもあったのかな
私の身体を知ってる男、たくさん居るよ……簡単に寝ないけど、触られたぐらいでキャーキャー言わなかったし、
王様ゲームで、チラッと下着を見せたこともあるわ

ジュリ、何が言いたいのかな?…

ランク付け見たいのってあるのよね
男の社会でも同じでしょ?
モテるとか、喧嘩が強いとか…
そんな、くだらないものを追い掛けてたの……
……今は違うよ!

真っ直ぐ俺を見て、ジュリが言ったんだ

わかってるよ、けど、ハラハラするし、嫉妬もするよ
心配性なのは、治らないかな

うん、でも、信じてね

うん、

マオミを触ったね

……うん

……同じよ、

そうだね…

別れるために何かするのって、違うような気がするの…
罠にかかった、カズも悪いんだけどね

ジュリが、そう話したときだった

ねぇ、翔…お願いがあるの

そう、マオミさんが、言ったんだ

……ジュリの見てる前で、私を抱いて

耳を疑った……
意味もわからなかった…

性欲処理で構わないわ、抱かれて、気持ちを確かめたいの
それに、カズが、言い寄ってる私の身体を好きにすれば、気も晴れるわよね?

………マオミさん、そう言ったんだ

……………

……

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