《MUMEI》 指フェチ。思わず、目の前の手首を掴んでいた。 「あ゙っっ!」 『あ゙っっ?』 叫んだ、同時に…。いや言葉はニュアンスが違ってたケド…。 だって、僕の理想の指先がヒラヒラ目の前に舞っていたんだもん。 昔から言うよね、チャンスは一度きり。今逃したら二度と掴めないかもだから…。 「なんだ、テメェ?」 例え、その指先の持ち主が、同学年の有名な不良くんだったとしても…ねぇ? 『あ、っとその…ゆ、指切りげ〜んまんっっ、な、なんて、ね?』 作り笑いで、小指を絡ませて上下に揺らした…って無理矢理ですがな。 でも理想の小指ゲット!ヤリッ!ハッピ!などとニヤニヤしてたら、不良くんの笑い声。 「ブハッ…変な奴、何の約束だよ?」 おにょ?キュキュン! 初めて見る不良くんの笑顔!笑わないのか、と思ってたらなんてキュートな笑顔。 いいね、いいな。うん決めた!今から不良くん改め僕の嫁。理想の指先、キュートな笑顔の僕の嫁っっ! 『逃げたら、針千本呑ますからね?』 「あ゙あっ??」 イマイチ状況を把握出来てない不良くんが、首を傾げる。 黒々と染まる鬼畜な僕が、ニタリと笑い舌舐めずりをした。 さあ〜て、どうやって美味しく頂いちゃおうかなぁ。 不良くん捕獲まで、あと数日、ニヤリ。 *天使顔の裏鬼畜×素行不良の裏素直な天然。 駄文失礼。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |