《MUMEI》

俺たちは、歩いてアキラの家に向かっていた。


すると、
「待て。」

テンアが呼び止めた。


「どうしたんだ、テン?」


「一応、お前たちにも聞いておく。」


「夢界に行くことが、恐くないのか?」


「別に、恐いって思ってないぜ。」


「どっちかと言うと、ワクワクしてる。」


「そうか…。」


「ユージには、聞かないのか?」


「ユージには、聞いた。」


テンアが
俺のことを、
ユージって
呼んでくれた。

何か
嬉しい…。

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