《MUMEI》
休みにすること
高校1年生の夏休み前の休み時間の教室にて

「夏休みみんなでどこへ行く?」
と、僕の幼なじみの音村鈴が僕達4人に聞いてきた。ポニーテールと猫のような目つきが印象的な女の子だ。
「やっぱ夏と言えば海でしょ!」
と、クラスメイトの青葉若菜。元気があって活発的な女の子だけどいつもイタズラをするからたまに一緒にいる僕達にとばっちりが来る…。
「私はお買い物とかをしたいです。洋服とかたくさん買いたいし。」
と言うのは、かなり背丈が低く胸がまったいら(本人はかなりきにしてるらしい)の花園美由。とても同じ高校1年生とは思えない容姿の持ち主。
「せっかくの夏休みなんだから海行こうよ海!!」
若菜はどうしても海に行きたいらしい。その理由は…
「海の家の焼きそばとかイカ焼きとか食べたいし」
食べ物目当てだからだ。
「食べてばかりだと太りますよ?」
「ウグッ…」
美由に言われて静かになっわ若菜。これで海に行くという案は消えたも同然だ。若菜は一度騒ぐとかなりの間うるさいが一度静かになるとかなりの間静かになる。
まあ、ここにいる若菜以外の4人全員海や山と言う場所には行こうとは思っていないようだ。その証拠に
「上北さんはどこがいいと思う?」
僕が聞くと
「やはりお買い物でしょうか。」



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