《MUMEI》
戦の先に〜原田 左之助 編〜
原田は赤い髪に長い槍。
面倒見が良く、隊士からも慕われていた。

外出禁止令が緩和されるとよく千鶴を見回りに連れ出していた。

「今日も色々とありがとうございました。」

千鶴が頭を下げると原田は上げるように促す。
千鶴は見回りの最中に千という少女と出会い仲良くなった。
彼女もまた”鬼”である。

「そんなことよりまた鋼道さん見つからなかったな………。」

「はい……。明日は平助くんに連れていってもらいますね。」

千鶴も残念そうに項垂れる。

「そんな顔すんなって。明日は見つかるといいな。」

原田は励まそうと笑顔で言う。

「そうですねっ!!」

つられて千鶴も笑顔になった。

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