《MUMEI》
性悪女の正体
菊川に呼び出され、変なことに付き合うはめになったんだ

菊川と美川、それに宮川を罠にハメた性悪女は、
自分も被害者だと警察に話し
自由の身でいるらしい

その、性悪女に菊川が呼び出されたそうなんだ

菊川の、恥ずかしいムービーを買ってくれないかってね

警察に言えよ、

そう言ったんだけど、自殺したらアンタのせいだからね!

なんなんだよ、あの脅しは

菊川を街で拾ってから、
性悪女との、待ち合わせ場所に行ったんだ

車の中で菊川から聞いた

宮川も美川も結婚してるんだ
表に出たら……

人のためかよ

まぁ、仲間ならそうかもな

わりと、良い奴なんだな、菊川

仕方ねーな、勝算薄いけど、付き合うかってさ

しかし、かなり危険だよな
性悪女の家に上がるってのはさ

いくら、昔は仲良くしてたと言ってもよ
オートロックのマンションか
このマンション、知ってる
来たことあるよ

408号室?!
まさか?!

インターホンで話してた
オートロックが開けられた

性悪女って、マリコかよ!!

どうしたの?
ホスト崩れのチンピラは捕まってるわよ、
誰か居ても、対した奴は居ないわよ、

あ、いや、あのな

怖じ気づかないで!
行くわよ

何なんだよ、ったく
神様は俺で遊んでるのかな?

玄関のインターホンを鳴らすと、
茶髪でピアスのガキが現れたんだ

上がれよ

そう言ってた、生意気な

姉貴、助っ人も来てるぜ

姉貴と言ったな、マリコの弟か?
弟が居るって言ってたよなぁ

玄関には男物の靴が、三足あったな
3人は居るってことだ



前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫